デスクワークとストレートネック
ストレートネックになりやすい姿勢とは
人間の頭は7つの頸椎と呼ばれる首の骨で支えられています。
頭はどのくらいの重さがあるかご存じですか?体重の約10%、ボーリングの球と同じくらいの重さがあるといわれています。
頸椎は緩やかなカーブをつくることで、頭の重さをうまく分散し支えています。
しかし長時間のPC作業、スマホ操作などで、頭部が肩よりも前にでている姿勢が続くと、頭の重さを支え続けるため、首の筋肉が緊張し硬くなってしまいます。
そして硬くなった筋肉に頸椎がひっぱられてしまい頸椎がストレートになってしまいます。
ストレートネックになることで、首や肩のこり、頭痛、ひどくなると耳鳴りやめまい、手・腕のしびれなどの症状がでることもあります。
頸椎を引っ張る胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋は耳の後ろにある乳様突起という出っ張った骨から始まり、鎖骨にくっつきます。この筋肉は首を前にたおしたり、横にたおしたり、回したりする作用があります。
長時間のPC作業、スマホ操作により首を前にたおす姿勢が長く続くことで、胸鎖乳突筋が緊張し硬くなっていきます。その状態が継続すると頸椎の緩やかなカーブが徐々に減っていきストレートネックになってしまいます。
胸鎖乳突筋をストレッチしましょう
猫背やストレートネックで短く縮んでしまった胸鎖乳突筋をストレッチすることで、頸椎の緩やかなカーブを取り戻していきます。
仕事や家事の合間に簡単にできるのでぜひやってみて下さい。
1 左手を頭に添え、耳を肩につけるつもりで頭を右に傾ける。手の力だけで頭を引っ張らないように注意しましょう。
2 頭を傾けるときに右肩が上がらないように注意しましょう。右腕を床の方向へ伸ばすことで肩が挙上するのを防いでくれます。
3 首の横側にストレッチを感じながら20秒キープします。これを左右2~3セットおこなっていきます。
1 片方の手で、反対側の鎖骨の上(真ん中あたり)を押さえます。
2 押さえた鎖骨の反対側に、首を横にたおしていき、そのあと後ろ側にたおしていきます。
3 首の横側、胸鎖乳突筋にストレッチを感じたら20秒キープします。これを左右2~3セットおこなっていきます。
まとめ
長時間のPC作業やスマホ操作で胸鎖乳突筋は緊張し硬くなってしまいます。胸鎖乳突筋が硬くなることによって頸椎が引っ張られ、緩やかなカーブが減り、ストレートネックになっていきます。
仕事や家事の合間にストレッチをして、頸椎の緩やかなカーブを取り戻していきましょう。